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2016年2月11日 (木)

あるレビー小体型認知症高齢者の介護経験

今から少し前、僕がまだ認知症対応フロアで働いていた頃の話です。
3年ほど前なので、少し記憶にあいまいな所があるかもしれません。

そのフロアにレビー小体型認知症と診断された女性の高齢者が入居されていました。

3年ほど前に入居されましたが、当時はほとんど自立しておられ、歩行は杖を使わず、また他のご入居者の方や職員とも社交的、行事やレクリエーションにも積極的に参加されておりました。

今でこそ「三大認知症」と呼ばれていますが、僕が介護福祉士の試験勉強をした頃は、認知症と言えばアルツハイマー型か脳血管性の両者が多数と教えられ、レビー小体型認知症はまだ「その他の原因」扱いにされていました。
そのため本格的にレビー小体型認知症の入居者のお世話を本格的にするのがその方が初めてでした。

先程書いた通り入居された当時はかなりのレベルで自立していたので、レビー小体型認知症による問題行動といったものはこの時点では「まだ大したものではないだろう」と高をくくっていたところがありました。

今からちょうど2年ほど前から問題行動は急に増えだしました。
その方は夫が他のフロアに入居しているのですが、急に夫に会いたいと訴えられるようになりました。
しかし夫とはかつて夫婦間で問題があったらしく、夫のおられる居室に行ったときは泣いたり怒鳴られていたそうです。

やがて夫への面会を自粛して頂くように対応していったのですが、今度は他のご入居者様へ怒りの矛先が向けられることになりました。
他の男性の入居者を夫と勘違いしだすようになり、居室の部屋の戸を開けられる、男性の入居者が入浴されている浴室の戸を開けられ怒鳴り込まれるといった問題行動が増え、遂には他の男性入居者の居室に入られ、「この泥棒猫!!」と殴り掛かられようとすることもありました。
居室の衛生状態も急激に悪化し、床に唾を吐く、床(絨毯や畳)に失禁すると言った事も当たり前になってきました。

7月ごろにはこれまでの対応が不可能となり、一度検査したほうが良いとのことで入院するよう話が進められたのですが、入院までの間、一人でいるのは危険な状態にまで問題行動が深刻化していた本人様に対し、日中・夜間通して誰か一人がずっと側につきっきりで対応する事になりました。
放っておくと誰かに危害を及ぼしかねない上に、身体機能にも低下が見られ、いつ転倒してもおかしくない状態でしたので。

入院日が決まり、入院するまでの間、24時間職員の誰かがつきっきりでその方の側につき、不安があれば傾聴したりして対応していましたが、元々職員の数が不足している職場においてこの対応はかなり厳しい物がありました。後で他の職員も「あの対応は大変だった」と振り返っています。

入院後、僕は人事異動で他のフロアに移りましたが、その後に退院された時は、自分で立ち上がったり歩いたりする事も出来ず、また口からご飯も食べる事が出来ないため胃瘻対応になっていたという、あまりにも変わり果てた姿になってしまっていました。

もう誰かと一緒に行事やレクリエーションを楽しむかつての光景を見ることはできません。

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コメント

こんにちは。ブログの内容が同じで(レビー)びっくり!
なかなか難しい対応ですよね。レビーも。
介護士も現場が忙しくなかなか学ぶ機会が少ないし。
現場にいても無理なく勉強できるような時代になって欲しいものです。

おお~舞さん!(゚▽゚*)

サークルの方でレビー小体型認知症の事についてコメントされていたため参考になればと思って記憶を頼りに書いてみました。
途中端折ったところがあるのですが参考になれば幸いです。

仕事が忙しくてココログにもINできず舞さんのブログをまだまともに読む機会がないのですが、時間があったらゆっくり読んでみたいと思います。

では~。

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